責任ある金融で
豊かな未来を共創する

DBJ評価認証型融資とは、DBJが独自に開発したスクリーニングシステムにより、企業の非財務情報を評価して優れた企業を選定し、その評価に応じて融資条件を設定するという融資メニューです。企業との対話を通じて非財務情報を企業価値に反映させることで、サステナブルな活動に取り組む企業が金融市場やステークホルダーから正当に評価される環境を整備することを目指しています。同時に環境・CSR経営、防災・BCM(事業継続マネジメント)、健康経営に関する多面的かつ客観的な評価を行うことにより、企業の実効的なPDCA運用に貢献することも目的としています。

企業価値の源泉に光をあてる

企業を中長期で評価するには、売上高や財務の健全性といった財務情報に加え、現在の収益力が持続可能なものか、レピュテーションリスクや企業価値の毀損を招くような潜在リスクがないかを確認する必要があります。図は企業のパフォーマンスを氷山に例えたものです。財務パフォーマンスは、水面上に顔を出している氷山の一角にあたり、企業価値のごく一部に過ぎません。その水面下には財務パフォーマンスに影響を与える様々な要因があります。それは、環境対策や人材開発、イノベーション、事業継続力など、財務パフォーマンスを生み出す、企業価値の源泉ともいえるものです。

これまでのあゆみ

株式投資や債券投資など直接金融の世界においてESG投資が広がりを見せていますが、間接金融のウエイトが比較的高いわが国の金融市場においては、企業のサステナビリティ経営をサポートするうえで銀行が行う融資が果たすべき役割は大きいと考えます。
DBJは、40年以上にわたる環境対策事業に対する3兆円以上の投融資実績により培った知見をもとに、2004年に「DBJ環境格付融資」、2006年に「DBJ防災格付融資(2011年に「DBJ BCM格付融資」に名称変更)」、2012年に「DBJ健康経営(ヘルスマネジメント)格付融資」を開始しました。いずれも非財務情報を可視化し、企業価値に適切に反映させることが狙いです。

成長につながる対話

評価認証型融資の最大の特徴は、企業との直接対話を重視した評価プロセスにあります。
最も重要視しているプロセスは、お客さまとの対面でのヒアリング(対話)です。ヒアリングでは、スクリーニングシートで浮かび上がってきた論点のほか、活動の背景にある考え方や取り組みの浸透度合いなど、公表情報だけでは判断しきれない内容について、お客さまから直接話を伺いながら確認します。さらに、DBJでは格付評価決定後の対話にも注力しています。お客さまからの希望に応じて評価結果について第三者の視点からフィードバックを対面で行い、今後取り組むべき課題の把握や経営の高度化に向けてサポートしています。また、格付取得企業は、融資期間中に限り格付ロゴマークを利用することができます。ロゴマークをIR資料やサステナビリティレポート等の媒体で活用することにより、取引先などの様々なステークホルダーに対し優れた取り組みを対外的にアピールすることが可能となります。
サステナビリティ経営を実践している企業は、そうでない企業に比べてリスクが低く、また中長期的な成長可能性を有しているという仮説に基づき、取得した企業の格付ランクに応じて金利優遇も行っています。

良い企業が正当に評価される
社会を創りたい

企業活動を取り巻く状況は近年急激に変化しており、特に気候変動をめぐる問題については、パラダイムシフトともいえる大きな転換点にあります。その影響は上場企業に留まらず広く及ぶため、企業が中長期的な視点に立ち、積極的かつ戦略的に対応していく必要があります。具体的には、これまでの社会的責任を果たすための取り組みや活動に伴うコストを開示することに加え、社会に創出している「価値」に着目した積極的な情報開示を行っていくことが期待されます。さらに、企業に求められているのは、自社事業と関連性の高い社会課題を特定し、適切な指標と目標を定めて取り組むとともに、その取り組みを「価値創造ストーリー」として明確に訴求していくことにあります。

DBJは、評価認証型融資を用いた対話を通じて、そうした企業の取り組みをサポートしていくとともに、サステナビリティ経営に真摯に取り組む企業に光があたり、金融市場から正当に評価されるような流れを作り出せるよう努めていきたいと考えています。